わら灰釉について
昔 すてきな話を聞きました
岩石が風化して珪酸分が水に溶け チョロチョロ湧水が小川になり河に
なって 野山や田畑を潤すのです
その時 稲は その根っこからしっかりと珪酸分を吸い上げ 雨や風にも
負けない茎と穂をつくり 鳥や人間たちを育てる豊かな稔りを結ぶのです
そして人間たちはいつの間にかその強靭な稲藁を もう一度灼熱のるつ
ぼのなかに置いて 白い釉薬を創り出したのです
岩が植物を育て 植物が動物を育て 灰になって また岩になる
このまわりまわりの話
あらためて わら灰釉との付き合いを深めてみたくなっています